長崎市立市民病院トップページ ≫ 医学生・研修医の方へ ≫ 初期臨床研修 ≫ 研修プログラム内容
1)行動目標
医療人として必要な基本姿勢・態度を身につける。
2)経験目標
経験すべき診察法・検査・手技(カリキュラム参照)を身につけ、経験すべき症状・病態・疾患(カリキュラム参照)を経験し、特定の医療現場を経験する。
1)必修科目
内科:1年目に6ヶ月 救急部門:1年目に3ヶ月
地域医療:2年目に1ヶ月 精神科:2年間に1ヶ月
2)選択必修科目:2年間に2ヶ月
外科、麻酔科、小児科及び産婦人科から2科目を選択し、1ヶ月ずつ研修する。
3)選択科目:2年間に11ヶ月
次のうち希望する科を1~4科程度研修する。
ただし、特定の診療科については、場合により研修できる期間に上限あり。
≪選択できる診療科≫
内科・循環器内科・消化器内科・呼吸器内科・外科・整形外科・泌尿器科・皮膚科・産婦人科・小児科・耳鼻咽喉科・心療内科〔精神科〕・麻酔科・放射線科・病理診断科
協力病院等[(地域医療)上五島病院、奈留病院、富江病院、長崎市野母崎診療所、(精神保健・医療)大村共立病院、西脇病院、(地域保健)長崎市保健所]
研修の目標
全身を系統立てて診察する能力と、患者を病める人間として尊厳を持って認識しながら、内科疾患に対する必要最低限の知識と救急あるいは急性期処置を収得する。病棟では、指導医の下に主治医として入院患者の診断治療に従事し、その実際を行う。外来では、診察者の指導医の下に患者診察を行ない医療人としての必要な基本姿勢・態度を習得する。研修内容
【循環器】一般目標:対象疾患(下線部=レポート提出)
本態性高血圧症、2次性高血圧症、起立性低血圧症、狭心症、肥大型心筋症、心臓弁膜症、先天性心疾患、心膜炎、閉塞性動脈硬化症、心筋梗塞、心筋炎、拡張型心筋症、頻拍性不整脈、徐拍性不整脈、大動脈解離、心不全、静脈・リンパ管疾患
行動目標
血液生化学検査の指示と評価、24時間血圧、家庭血圧の理解、2次性高血圧の鑑別法、起立性低血圧の診断法、動脈血ガス分析の手技と評価、胸部X線の読み方、心電図の取り方と読み方、負荷心電図の方法と評価、心エコー検査の方法と評価、動脈硬化の危険因子の理解、心臓カテーテル検査の評価、冠動脈造影の評価、大動脈造影・CT・MRIの評価、心臓核医学検査の指示と評価、心臓ペーシングの方法の理解、ショックの治療、電気的徐細動の理解、重症不整脈の薬物療法、ペースメーカー植え込み術の方法の理解、心臓マッサージの方法の理解
【呼吸器】
一般目標:対象疾患(下線部=レポート提出)
呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎)、気管支喘息、呼吸不全、肺癌、肺気腫、気胸、胸膜炎、サルコイドーシス、縦隔疾患、過呼吸症候群、非定型抗酸菌症、肺循環障害(肺塞栓・肺梗塞)、細菌感染症、結核、真菌感染症
行動目標
喀痰検査の意義、血液ガス、胸部X線の読影、胸部CTの読影、肺機能検査、気管支鏡、胸水穿刺、胸部MRIの読み方、呼吸器疾患に繁用される薬、喘息発作治療薬、抗生物質の投与法、抗癌剤の投与、胸腔ドレーンの挿入、強力な抗癌剤治療、気道確保ターミナルケア
【消化器】
一般目標:対象疾患(下線部=レポート提出)
食道・胃・十二指腸疾患(食道静脈瘤、胃癌、消化性潰瘍、胃・十二指腸炎)、大腸ポリープ、大腸癌、クローン病、潰瘍性大腸炎、急性・慢性肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝癌、胆石症、胆嚢ポリープ、急性・慢性膵炎、虚血性腸炎、感染性大腸炎、薬剤性大腸炎、イレウス、自己免疫性肝炎、薬剤性肝障害、劇症肝炎、急性胆嚢炎、総胆管結石、胆嚢癌、胆管癌、膵癌、寄生虫疾患
行動目標
糞便検査、血液生化学検査、腹部単純写真、上部消化管造影(胃透視等)上部消化管内視鏡検査、腹部超音波検査、腹部CT検査、肝機能検査、腹水の採取及び評価、ウィルスマーカー、腫瘍マーカー、腹部MRI検査、下部消化管造影検査、下部消化管内視鏡検査、腹部超音波内視鏡、ERCP、血管造影の指示と評価、組織学的検査(生検等)の指示と評価、腹腔鏡検査、薬物治療、救急処置、手術適応の決定、Polypectomy、内視鏡的総胆管砕石術、イレウス管挿入の手技、内視鏡的止血、静脈瘤硬化療法、S-Bチューブの理解、白血球除去療法
【神経】
一般目標:対象疾患(下線部=レポート提出)
脳脊髄血管障害(脳内出血、脳梗塞、くも膜下出血)、髄膜炎、脳炎、パーキンソン病、脳腫瘍、末梢神経疾患(ギランバレー)、筋疾患(重症筋無力症)、ミエロパチー、硬膜下血腫、高齢者の栄養摂取障害、老齢症候群(誤嚥、転倒、失禁、褥瘡)
行動目標
神経学的診察法の習熟、意識障害の評価、脳神経系、小脳失調、運動神経系、知覚神経系、不随意運動、頭部CT・MRIの指示と評価、髄液採取の手技と評価、脳波の指示と評価、筋電図、脳血管造影の指示と評価
【血液】
一般目標:対象疾患
貧血性疾患(鉄欠乏性貧血、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血、骨髄異形成貧血等)、特発性血小板減少性紫斑病、慢性骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、急性白血病、成人T細胞白血病、悪性リンパ腫
行動目標
末梢血液検査の手技と評価、骨髄穿刺法の手技と評価、出血性素因検査の理解と評価、免疫学的検査による診断、細胞遺伝学的検査による診断、遺伝子診断、血液型判定・交差適合試験
【腎臓】
一般目標:対象疾患(下線部=レポート提出)
腎不全(急性・慢性腎不全、透析)、原発性糸球体疾患(急性・慢性糸球体腎炎症候群、ネフローゼ症候群)、全身性疾患による腎障害(糖尿病性腎症)
【内分泌・代謝】
一般目標:対象疾患(下線部=レポート提出)
糖代謝異常(糖尿病、糖尿病の合併症、低血糖)、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、高脂血症、高尿酸血症、甲状腺腫、亜急性甲状腺炎、視床下部・下垂体疾患、副甲状腺疾患
行動目標
75gOGTT及び診断基準の理解、検尿、血液血清生化学検査ヘモグロビンAIC、血中インスリン、CPR、甲状腺機能検査、自己抗体検査、甲状腺エコー、甲状腺シンチ、副腎シンチ、血液生化学検査の指示と評価、合併症関連の検査(網膜症、神経症、腎症)、内分泌ホルモン検査、組織検査
【免疫・アレルギー】
一般目標:対象疾患
全身性エリトマトーデス、慢性関節リウマチ、アレルギー疾患
1)最初の2週間は麻酔科にて気管挿管の基本的手技と静脈路確保の手技を習得する。
2)3週目以降は、救急部研修担当医師(※)の指導のもと救急患者に対応し、当日診療症例の検討会を毎日行う。また、1ヶ月ごとに症例提示も行う。
(※総合内科、循環器内科、神経内科、外科、整形外科、小児科、麻酔科の各医師によるチーム編成)
3)対応した救急患者のうち入院した患者の副主治医として入院後も診療を継続する。症例の選択は、救急部長が主治医と協議して決定する。
4)最低1回は救急車同乗の経験をする。
5)BLS、ACLS院内・院外研修会への参加を義務付ける。
6)JPTEC、JATECの受講を積極的に後援する。
7)メディカルコントロール体制について理解できるよう、救急救命士との勉強会(1回/2ヶ月)に必ず参加する。
8)災害医療について理解を深める。
一般目標
心肺停止、ショック、意識障害、急性心不全、急性冠症候群、外傷、急性中毒、急性呼吸不全、誤嚥、急性腹症、急性消化管出血、熱傷(中等症)、脳血管障害などの症例に対応できる。行動目標
1.CTASなどを活用した緊急度判定ができるようになる。2.心肺蘇生法(ALS)を実施できる、かつ教育できるようになる。
(a)マネキンを使った基本的な訓練
(b)気道確保(マネキン、2週間の麻酔科研修)
(c)バッグマスク人工呼吸(マネキン、2週間の麻酔科研修)
(d)気管挿管(マネキン、2週間の麻酔科研修)
(e)胸骨圧迫(マネキン)
(f)除細動器、AED
(g)蘇生に必要な薬品の理解
(h)院内での心肺蘇生講習会に参加することにより上記項目を繰り返し実行できる。
3.救急患者治療のための処置を実施できるようになる。
(a)静脈路確保
(b)動脈採血(動脈路確保を含む)
(c)中心静脈路確保(エコー使用による訓練を含む)
(d)経鼻胃管の挿入や胃洗浄
(e)導尿・フォーリーカテーテル挿入
(f)胸腔ドレーン留置(胸腔穿刺含む)
(g)止血・小切開・排膿・縫合
(h)整形外科的処置、専門医へのコンサルテーションを遅滞なくできる。
(i)産婦人科救急患者の見学(出産など、一部介助を含む)
(j)その他経験できる特殊処置
4.最低限必要な検査のオーダー・評価ができるようになる。
(a)血液型・血液・生化学検査
(b)血液ガス分析
(c)電解質測定
(d)画像診断(FASTを含む。エコーは特に重要。検査部、放射線科で実習を行う)
5.救急疾患の緊急度と重症度の鑑別および治療ができるようになる。
(a)ショック
(b)意識障害(GCS)
(c)呼吸困難(Hugh-Jones分類)
(d)不整脈(治療を要する不整脈の理解)
(e)胸痛(急性冠症候群の鑑別診断)
(f)腹痛・急性腹症(緊急手術が必要な症例をトリアージできる)
6.重症患者管理(入院後の一般病棟やCCUなどで)ができる
(a)循環管理:モニタリング、致死的不整脈の評価
(b)呼吸管理:血液ガス測定の評価
人工呼吸器使用開始基準
人工呼吸器のセッティング
人工呼吸器からの離脱
(c)体液管理:電解質異常の補正
酸・塩基平衡の評価・補正
血液浄化法(CHDF回路の組み立て、DICの理解、治療を含む)
(d)血液凝固・線溶系の管理
(e)中毒患者管理:原因物質の吸収阻止、原因物質の排泄促進
7.外傷患者の診断・治療ができる
(a)重症度の判定
(b)多発の場合・治療優先順位の決定
(c)他科、他部門との連携
8災害医療について理解できる。
(a)訓練への参加
(b)DMAT関連の講習会への参加
一般目標
救急患者に対する外科的救急処置ができ、外科的疾患の手術適応の判定、周術期管理、合併症に対する適切な判断のため の外科的基本手技および基本的手術を修得する。当院外科では消化器外科(胃・大腸肝・胆道・膵疾患など)が主たる研修対象となる。その他、胸部外科(肺・縦隔・食道)や乳癌などの内分泌外科、小児外科など、広い範囲にわたる研修を行う。行動目標
創傷の治療(消毒、ガーゼ交換、皮膚縫合法等)、消炎の治療(簡単な切開・排膿・ドレナージ等)、軽度の熱傷の処置、救急患者に対する臨床検査・診断の進め方と重症度判定、ショックの病態生理の把握、救急患者に対する処置の実際:a)輸液ルート確保 末梢ルート、b)輸液・輸血・昇圧剤等の使用、c)気道確保(マスク補助・気管内挿管)、d)血液ガス分析、e)消化管の減圧・経鼻胃管の挿入、腹部手術患者管理についての基本的知識の修得:術前管理の基本(輸液・栄養管理)、術後管理の実際(術後合併症対策を含む)胸部穿刺及び胸腔ドレナージ(トラカールの挿入、低圧持続吸引装置の管理)、呼吸器外科疾患の手術適応の決定、乳腺疾患の手術適応の決定と術式選択の理解、甲状腺疾患の手術適応の決定と術式選択の理解
一般目標
臨床麻酔の知識の整理と手技の修得を目標とする、併せて、周術期の患者管理をとおして侵襲下にある患者に対する全身管理法の基本を修得する。行動目標
術前患者評価:病歴の聴取、麻酔科的全身所見の把握、術式の理解、インフォームドコンセントの実際、術前検査の評価、リスクファクターの理解、麻酔準備、気管内麻酔の準備、閉鎖循環式麻酔器の点検、酸素ボンベの取り扱い、中央配管の理解、麻酔手技、静脈路確保、マスク換気、気管内挿管
患者管理:
バイタルサインのチェック、麻酔関連薬の理解、モニター項目の理解、麻酔記録の実際、血ガスの解釈、体液バランスの調節、輸血の副作用の理解、循環の維持
その他:
チーム医療の理解、抄読会への参加、症例検討会への参加
各研修医の到達目標希望に合わせた研修内容を個々に組むことも可。
希望があればペインクリニック診療・緩和医療の見学も可。
一般目標
1)新生児および小児の成長・発達(運動発達・生理的発達・心理的発達)を理解する。2)小児の主要症候に対する鑑別診断、救急処置に対する知識と技術を習得する。
3)新生児・未熟児の基本的な管理の知識と技術を習得する。
4)患児(小児)との接し方、保護者(特に母親)に対しての説明、育児、療養の指導とサポートの技術を習得する。
5)感染症:細菌性、ウィルス性、真菌性、その他の感染症
6)神経 :てんかん、痙攣重積、髄膜炎、脳炎、脳症
7)アレルギー:気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎
8)消化器:腸重積症、イレウス、幽門狭窄症、肝炎
9)腎:浮腫、乏尿、無尿、血尿、蛋白尿、尿路感染症、腎炎、エフローゼ症候群
10)内分泌・代謝:アセトン血性嘔吐症、糖尿病、低血糖症、甲状腺、副腎疾患、
11)遺伝:奇形症候群、染色体異常
12)新生児:新生児(未熟児)の呼吸、体温、血糖、電解質、栄養
行動目標
1)基本手技一次救命処置:心肺脳蘇生法、気道確保、人工呼吸、心マッサージ(含・除細動)、静脈路の確保(含・中心静脈ライン)、動脈ラインの確保、腰椎穿刺、胸腔穿刺、腰腔穿刺、胃洗浄、吸入療法、交差試験と輸血
2)小児診療における基本的な知識
vital signのチェック、緊急検査の選択とその評価、輸血の種類および量、電解質異常の補正、塩酸基平衡異常の診断と治療、小児の薬用法、救急薬の使用法、小児の処方箋の書き方
3)主要症候の鑑別診断と救急処置
発熱、痙攣、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、ショック、脱水症、出血傾向、嘔吐、下痢、吐血、下血、頭痛、腹痛、浮腫黄疸
一般目標
妊娠分娩(正常妊娠、流産、早産、正常分娩、産科出血、乳腺炎、産褥)、女性生殖器とその関連疾患(月経異常、不正性器出血、更年期障害、外陰・腟、骨盤内感染症、骨盤内腫瘍)行動目標
産婦人科診療の一般的事項問診:月経歴・妊娠分娩歴等の婦人科診療に必要な病歴の聴取・記載法、産婦人科的主訴を把握し鑑別疾患を念頭においた現病歴の聴取・記載法、産婦人科的診察に関する説明と同意および配慮、診療態度、産婦人科一般の診察・検査手技婦人科的診察
外診:腹部の理学的所見
腟鏡診および内診:正常所見・異常所見
超音波断層法・経腹法・経腟法:正常内性器の描出、子宮筋腫、卵巣腫瘍
その他:妊娠反応・妊娠歴・基礎体温表・子宮腟部細胞診・コルポスコピー・組織診
産婦人科救急医療
救急処置:静脈ルートの確保・血液交叉試験
婦人科疾患:急性腹症の鑑別(骨盤腹膜炎・異所性妊娠・卵巣腫瘍茎捻転等)
悪性腫瘍に対する放射線治療・化学療法・緩和ケア
産科疾患:切迫早産・前期破水・母体搬送・産科ショック
産科・周産期妊娠検診:正常妊娠検診・レオポルド診察法(外診)・超音波断層法による胎児診察
合併症妊娠:妊婦の薬物療法の原則
分娩:産科内診・胎児心拍数陣痛図・正常分娩介助
産褥:正常褥婦の管理、外科的処置・手術手技
処置:創部包交・腟洗浄
産婦人科手術:手術助手・術前術後管理
医療保険:産科は自費診療(現金給付)、保健医療(現物給付)、公費負担があり複雑であるから、この際に医療保険を理解する。
一般目標:対象疾患・症候群(下線部=レポート提出)
気分障害(うつ病、躁うつ病など)、不安障害(パニック障害など)、身体表現性障害、ストレス関連障害、症状精神病、依存症候群、統合失調症、認知症行動目標
種々なレベルの不健康に曝されている人々の苦悩を、身体的だけではなく心理・精神的側面から、更には状況因に関しても理解を深め、積極的に援助できる姿勢と技能を修得する。基本的面接技法(電話対応を含む)
外来新患予診(面接・記録・検査・報告手続きなど)
代表的向精神薬の使用法・注意すべき副作用・他薬剤との相互関係、 心理検査の基礎(知的機能の評価・質問紙法による人格検査)、リエゾン精神医学の基礎、精神療法の基礎、精神科領域の救急
一般目標
整形外科における主要な慢性疾患に対する基本的な診断や治療の理解,救急患者に対する救急処置の観察と基本処置の習得骨折、関節・靱帯の損傷及び障害、骨粗鬆症、脊柱障害(腰椎椎間板ヘルニア)
行動目標
外来:新患の問診.指導医による診断治療の説明と実践の見学. 病棟:指導医による入院治療の説明や術前術後説明の聴聞.術後処置の観察と介助.リハビリ訓練の観察と理解.
手術場:手術の必要性の理解.手術の実際の見学と介助.
その他:課題疾患に対するレポートの提出や文献抄読会の実施.
一般目標
泌尿器系(副腎、尿路、及び男性生殖器)疾患についてプライマリーケアを含む患者診療を適切に行える知識、技術を修得する。
また主要な疾患に関する必要な知識や救急処置を修得する。
1)泌尿器科一般の診察検査手技
A. 理学検査:腎触診、膀胱双手診、前立腺触診、陰嚢内触診など
B. 検尿
C. 血液、生化学、血清検査
D. 内分泌検査
E. 尿道分泌物・前立腺液・精液検査
F. ウロダイナッミク検査:自残尿検査、尿流量測定
G. 内視鏡検査:膀胱鏡操作
H. X線検査:KUB、DIP、CT、MRI
I. 超音波画像撮影法:経腹エコー、経直腸エコー
2)泌尿器科入院患者の管理
A. 術前、術後の全身管理と対応:一般的泌尿器科手術
B. 非手術例の全身管理と対応、悪性腫瘍の放射線療法及び化学療法の合併症管理、重症感染症の管理
3)泌尿器科救急医療
A. 一般救急処置:静脈ルートの確保
B. 泌尿器科疾患:尿閉、膀胱タンポナーデ
4)泌尿器科専門知識
A. 神経因性膀胱患者に対する自己導尿指導
B. カテーテル留置患者に対する尿路管理
行動目標:対象疾患
尿路癌、尿路結石、尿路感染症、前立腺疾患、精巣疾患、勃起障害
一般目標
全身の系統的な診察を行う能力を身につけることと、全人的な医療を行うことが目的である。とくに日常よく遭遇する皮膚科特有の疾患を経験し、必要な検査の進め方を学習し、診断から治療までの一貫した診療を身につける。また、他科疾患と皮膚病変の関わりを重視し、全身症状の部分症としての皮膚病変の知識を習得する。1)皮膚に関する基本的な知識――皮膚の構造と機能
2)皮膚病変についての病理学的知識とその記載法
3)皮膚病理組織学的所見・用語の理解と所見の記載
4)皮膚科的な一般患者に対する初期診療能力の習得――医師としての診療マナー、患者および家族との面接、病歴聴取、身体所見・皮膚所見の取り方
5)皮膚科救急患者の初期診療能力の習得
6)皮膚科に必要な基本的検査法の原理・手技の習得、結果の評価法
7)皮膚科処置の理解と実践(皮膚切開・ドレナージ、電気乾固法、液体窒素凍結療法、局所免疫療法)
8)適切なインフォームド・コンセントの理解と実践
9)種々の皮膚疾患に対する生検法の理解と生検手技の習得
10)皮膚科治療法および処置の実際(外用療法の理解と応用:副腎皮質ホルモン、抗菌剤、抗真菌剤、その他の外用薬)
11)アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎などアレルギー性皮膚疾患の理解と検査法――パッチテストなどの手技の習得とその判定法
12)光線過敏症の臨床像の理解と診断・治療――光線テスト、光パッチテスト、内服照射テストなどの手技の習得
13)ウィルス、細菌、真菌などによる感染症の臨床像の理解、診断法、治療およびそれらの病原微生物に関する知識――病理学的検索、病原体染色法、培養法、免疫学的・血清学的診断、カセイカリ鏡検法と皮膚糸状菌をはじめとする重要な病原真菌の同定法
14)性感染症の臨床像と診断・治療
15)薬疹の臨床像の理解と診断法・治療
16)自己免疫疾患の臨床像と検査法
17)良性・悪性皮膚腫瘍の臨床症状の理解と診断法および治療
(手術、化学療法、放射線療法)
18)紅斑症、血管炎などの臨床像の理解、診断、治療
19)角化症、色素異常症、脱毛症、爪の変化に関する知識、治療法
20)デルマドロームに対する全身検索
21)代謝異常症に関する知識
行動目標:対象疾患
皮膚腫瘍とくに悪性腫瘍、各種母斑・母斑症、皮膚潰瘍、薬疹・中毒疹、感染症(ウィルス性・細菌性・真菌性)、乾癬、掌せき膿疱症、湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎など)、その他皮膚症状を呈する疾患全部
一般目標
耳鼻咽喉科の基礎的な知識と診察手技を修得し、プライマリー・ケアを含む耳鼻咽喉科の基礎的診療を行う能力を身につける。また、耳鼻咽喉科・頭頸部外科の基本的手技を修得する。
耳鼻咽喉科診察法:耳鏡検査、前鼻鏡・後鼻鏡検査、口腔・咽頭検査、間接・直接喉頭鏡検査・頸部触診
検査および処置:聴力検査、平衡機能検査、中耳機能検査、外耳道・鼻腔異物除去、鼓膜切開
耳鼻咽喉科診察法:咽頭ファイバースコピー、単純X線写真CT・MRIの読影
検査および処置:補聴器装用検査、音声言語障害の検査、鼻出血止血処置、扁桃周囲膿瘍穿刺、気管切開術、頚部リンパ節生検
行動目標:対象疾患
中耳炎、急性・慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、扁桃の急性・慢性炎症性疾患、外耳道・鼻腔・咽頭・喉頭・食道の代表的な異物
一般目標
現代の医療に不可欠な放射線医学についての知識を修得する。放射線科では指導医とともに読影その他の放射線診療に参加する。
各種のカンファレンスに出席する。
行動目標
単純X線写真の読影、上部消化管、下部消化管の造影検査の手技と読影、CTの読影、超音波検査の手技と読影、マンモグラフィの読影、MRI の読影、シンチグラムの読影、放射線治療計画、血管造影、IVRの見学
一般目標
1.病理解剖(剖検)を通じて、臨床診断の妥当性、死因を含めた病態像、治療の適否など、その患者に対する診療の最終的評価を行う。そこから臨床医としての知識や技能の向上を図る。2.病理診断(細胞診断を含む)を通じて、基本的な臨床病理学的知識を習得する。疾患の本態を、臨床診断、病理診断両方から総合的に理解する能力を身につける。
行動目標
1.病理診断(細胞診断を含む)を担当し、臨床経過や臨床的問題点を病理所見(肉眼像、組織像、細胞像)と照らし合わせ、検討する。2.剖検症例のCPC(臨床病理検討会-Clinicopathological Conference)を開催し、発表する。その後CPCレポートを作成し、主治医(臨床側)に報告する。(担当症例は患者の存命中に自ら診断・治療した症例が望ましい)
3.研修期間中は可能な限り、病理解剖の執刀を行う。
4.病理診断業務(術中迅速判断、細胞診断を含む)に携わり、臨床側に病理診断を報告する。これにより、臨床診断における病理診断の意義、重要性を理解する。
5.病理標本作成過程の概略を知る。
一般目標
1)地域医療を必要とする患者とその家族に対して全人的に対応するために、患者が営む日常生活や居住する地域の特性に即した医療(在宅医療を含む)について理解し、実践する。2)診療所の役割(病診連携への理解を含む。)について理解し、実践する。
3)へき地・離島医療について理解し、実践する。
一般目標
1)地域保健を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応 するために、保健所の役割(地域保健・健康増進への理解を含む。)について理解し、実践する。2)社会福祉施設等の役割について理解し、実践する。
1年目の最初にオリエンテーションを行う。その後はローテート各科で指導し、週1回1時間、指導医がイブニングレクチャーを行う。
また、プログラム中の総合診療部門の研修期間においては、他の期間に選択しなかった科目を中心に、到達目標の達成に必要な科目について、必要な期間研修する。
プログラム責任者は、研修医ごとに到達目標の達成状況を随時把握し、不足している部分についての研修が行えるよう、研修プログラムの調整を行う。
行動目標
診療録、処方箋、指示書、診断書、死亡診断書、CPCレポート、 紹介状、返信、インフォームド・コンセント、守秘義務、入退院業務、地域連携、各種院内委員会(院内感染対策、医療事故防止、倫理、治験、栄養管理、保険診療、安全衛生)にオブザーバーとして参加し、内容を把握する。院内講演会への参加・発表、EBMの実践。











