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胃がん
胃がんについて
胃がんの死亡率は年々減ってきているものの、胃がんは日本でもっとも多いがんです。男性では肺がんが、がんの死因の第1位になりましたが、女性では胃がんが、依然として死因の第1位となっています。毎年5万人近い人が胃がんにより亡くなられています。一方、胃がん罹患者(胃がんにかかる人)数は年間約10万人程度とされていて、罹患数は減っておらず、死亡率は減少していることから、胃がん検診や診断技術の進歩などにより早期胃がんで発見される人も増えている成果のあらわれだと思われます。
最近では、ヘリコバクターピロリ感染により慢性萎縮性胃炎を引き起こし、がん化に関与していることが注目されています(菌自体に発がん性はありません)。
(症状)
最も多い症状は上腹部痛です。胃部不快感、膨満感、食欲不振、嘔気、嘔吐、吐血などありますが、胃がんに特有な症状は無く、早期胃がんの場合はむしろこれらの症状に欠ける場合が半数に見られます。(診断)
胃がんの診断方法には、胃透視検査(レントゲン検査)と内視鏡検査があります。検診やスクリーニング検査として胃透視検査(レントゲン検査)は有用です。一方、内視鏡検査は、小さい浅い粘膜にとどまる早期のがんで粘膜をつまみ取り(生検といいます)、病理科の先生に顕微鏡で見てもらって、がん細胞の有無をチェックしてもらいます。さらに、がんの広がりを見るために超音波内視鏡検査、拡大内視鏡検査、CT検査などを行っています。(病期)
胃がんの治療を決定するためには重要です。わが国では「胃がん取り扱い規約」に基づいて病気分類を行っています。進行度は主にがんの深さ(T)とリンパ節転移(N)によって決まります。他に腹膜播種(P)、肝転移(H)、遠隔転移(M)を加味します。・T1:がんが粘膜または粘膜下組織にとどまるもの
・T2:がんが固有筋層または漿膜下組織にとどまるもの
・T3:がんが胃壁の漿膜に露出しているもの
・T4:がんが胃を越えて周囲の他臓器まですすんでいるもの
・N0:リンパ節転移のないもの
・N1:第1群リンパ節のみに転移を有するもの
・N2:第2群リンパ節に転移を有するもの
・N3:第3群リンパ節に転移を有するもの
・N4:第3群リンパ節まで転移を有するもの
・M :遠隔転移を有するもの
*早期胃がんとは、リンパ節転移の有無にかかわらず、がんが粘膜または粘膜下組織にとどまるものをいいます。
以下に病気分類とクリニカルステージの対応を示します。
(治療)
胃がんの治療には、外科治療、内視鏡治療、化学療法などがあります。手術による切除術が基本で、がんのできている部位や進行度によって術式も違います。胃以外の臓器に転移や浸潤がある場合には、化学療法(抗がん剤による治療)を行うこともあります。また粘膜にとどまり、リンパ節に転移がない早期がんの場合は、内視鏡を用いて切除する内視鏡的粘膜切除術(EMRといいます)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESDといいます)で治療を行っています。(注)日本胃がん学会(http://www.jgca.jp)より2001年3月に「胃癌治療ガイドライン」が作成され、2004年4月に改定(第2版)されています。また一般の方向けの冊子「日本胃癌学会編・胃癌治療ガイドラインの解説(一般用)」も刊行されています。








